フードロスとは、人が食べるためにつくられた食料が、失われたり捨てられたりしてしまうことを指します。
■世界で生産される食料のうちの、1/3が廃棄されています。その量年間約 13億トン。
■世界のフードロスはその1/4を解決するだけで、 世界の飢餓人口(7億9,500万人)が丸々養えるほどの量です。
■フードロスとなる食料を生産するために使われる土地は14億ヘクタールにも及びます。 それはアマゾン熱帯雨林面積の約2.8倍に相当します。※下記出典をもとに、フードロス・チャレンジプロジェェクト(以下 FLCP)が試算
■フードロスは水や土地、エネルギー、労働力など、自然資源の浪費を促すだけでなく、 不要な温室効果ガスの排出を引き起こし、地球温暖化および気候変動に影響を与えています。
■フードロスにより排出される温室効果ガス(二酸化炭素換算)は、約33億トン。
「世界のフードロスがひとつの国だったら」と換算するとその国は、アメリカ、中国に次いで三番目の温室効果ガス排出国となります
【出典】
FAO「Save Food: Global Initiative on Food Loss and Waste Reduction」ウェブサイト内「Key facts on food loss and waste you should know!」
FAO「Food Wastage Footprint Impacts on Natural Resources」(2013)
■日本で、まだ食べられるのに捨てられている「食品ロス」は年間642万トン。
毎年一人あたり「おにぎり約500個」を捨てている計算になります。※下記出典をもとに、FLCPが試算
■その量は、約1,300万人の全ての東京都民が1年間に食べる量に匹敵します。
■その量は、世界全体の食料援助量(約500万トン)をはるかに上回る量です。
■その約半数は、「家庭」から出ています。
■食品流通業界には、「1/3ルール」という商習慣があります。それは「製造日から賞味期限までを3分割し、それぞれ納品期限、販売期限を設ける」というもの。販売期限を超えた食品は小売から卸売へ、納品期限を超えた食品は小売および卸売からメーカーへと返品され、その多くが廃棄されています。世界的にも厳しい部類に入るとされるこのルール、行政や業界がいち早く改善に取り組み出し、少しずつ成果を挙げています。
■日本では、年間約3,900万トンの食料を世界から輸入しながら、その一方で実に約1,700万トンを廃棄しています。
【出典】
農林水産省「食品ロスの現状 H24推計値」
「食料需給表 H24確報」
「農畜産業振興機構統計資料 H24」
WFP「Food Aid Flows 2012 Report」